さて皆さん、このような図に見覚えはありませんか?
これは紙にインクを垂らし、二つに折って広げたものです。
そう、精神分析に用いられる「ロールシャッハテスト」で有名ですね。
実際の正式なテストには百年近く前にロールシャッハが作ったカードが
今でも使われているというので、これはあくまで似せた物です。
実際には特に意味の無い対象図像なのですが
被験者はこれに意味を持たせ、何かの形になぞらえてしまうのです。
その「何か」の解釈で精神状態を分析するのだそうです。
分析内容については精神医学の範疇なので
私たちは言及することはできませんが、
この「何かになぞらえる」こと自体は
いわゆる錯視の「類像現象」に他なりません。
不定形な形はパレイドリア効果が、そして
左右対称であることから、シミュラクラ現象が大きく関わっています。
面白い所で錯視が利用されているのですね。
さて、イタズラで作ったこの画像、あなたは何に見えますか?
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