【不思議な錯覚!】錯視やだまし絵制作中!

錯視、だまし絵、かくし絵、錯覚アートの制作ユニット、おまけたらふく舍です。Copyright © OMAKETARAFUKUSYA. All rights reserved

実用化された錯視「ダズル迷彩」

今日のエントリーは以前にも取り上げたダズル迷彩です。

昨今なにやら「艦コレ」とかいう物のせいで

軍艦が注目を浴びているようなのであらためて

軍艦に採用された錯視を詳しくご紹介します。

 

さて、第一次大戦、第二次大戦で活躍した

ドイツ軍のUボートという潜水艦をご存知かと思います。

神出鬼没の魚雷攻撃に当時、イギリス軍は相当苦戦しました。

そのUボート対策に「錯視」を採用したのです。

f:id:omaketarafuku:20160918185523j:plain

この頃の魚雷攻撃はすべてアナログで、魚雷は撃ちっぱなしで

まっすぐ進む事しか出来ませんでした。

そのためUボートは標的(英国船)を、目視でとらえ

進行方向、距離、速度を考慮して

標的と魚雷が丁度ぶつかる所に見込で発射していたのです。

ですから、正しい距離、速度、方向という情報が

非常に大事でした。

 

そこで英国軍は、そういった情報を混乱させるため

ダズル迷彩という錯視テクニックを採用しました。

f:id:omaketarafuku:20160918185514j:plain

上が迷彩無し、下がダズル迷彩を施した船体です。

コントラストの強い、幾何学的なペイントで

大きさ、方向、船種など、非常に判りにくくなっています。

それなりに有効だったようで

レーダーや誘導魚雷が発達するまで

英国だけでなく、様々な国でも採用されたようです。

意外な所で錯視が使われていたのですね。

 

↓他にも錯視やトリックイラスト作品を多数展示中。

錯視・だまし絵制作のおまけたらふく舍でした。