前回のテーマの続きです。
前回は「麒麟」という文字が表意文字であるがため
多少のデフォルメがあってもおおよその形があれば
その意味が伝達出来るというお話でした。
近年、新しい表意文字によって
錯視現象が効果的に利用されているのに皆さん気付いていますか?
そう、あの顔文字です。
(・∀・)
比較的単純な文字や記号を組み合わせ、
表情を持った顔に見せかけています。
それ単体では単なる点や記号がある規則性を持つ事で
あの「シミュラクラ現象」を引き起こしているのです。
これはビックリヾ(゚Д゚)ノ
日本は表音文字のカナと表意文字の漢字を
組み合わせて使う文字文化のせいか
比較的顔文字に抵抗が無く、バリエーションが豊富です。
一方、表音文字中心のアルファベット文化圏ではどうでしょう?
:)
:-D
8-)
・・・どうやらこういった物が主流のようです。
どういう訳か90°横に倒れています。
やはり日本ほど豊富ではなさそうですが
表音文字文化圏でも新しい表意文字的な使い方がされています。
なかなか興味深いですね。
さて、ひとつの文字を見続けていると
それがどういう文字なのか混乱してくる
ゲシュタルト崩壊という現象もあるのですが
長くなりそうなのでまたいずれ。