こんにちは。
今日は身近な錯視の典型、シミュラクラ現象を考察します。
なんどかご紹介したように、ある一定条件が揃うと
シミュラクラ現象がおきます。
しかしそれはあくまで偶発的に揃った条件下です。
まずはこれをご覧下さい↓
とある公園の公衆トイレの建物です。
顔に見えますが、これはシミュラクラ現象とは言えません。
明らかに「顔に見えるように」デザインされているからです。
(これはこれで楽しい物ですが)
一方、こちらはどうでしょうか↓
これはトラックの荷台のヒンジ金物です。
実物を90°横に見せています。
とぼけた感じの顔に見えますが
作為的に顔に見せているのではなく
3点接合リベットが偶然に顔として認識されています。
これは正しくシミュラクラ現象という錯視と言えるでしょう。
人工的に作られた物に発生するシミュラクラ現象は
作為か偶然か判断しがたい場合がありますが
天然自然の造型の中に発生する場合、
まさに意図しない錯視現象といえるのではないでしょうか。
さて、皆さんも見た事があるのでは?というソレがこの写真です↓
よく風邪で寝込んだ時など、
天井の木目に顔が見えるという現象ですね。
この写真のシミュラクラ現象は鹿などの顔によく似ています。
人工物のシミュラクラ現象も楽しいですが
自然の造型にはより一層の驚きを隠せませんね。